9th - 10th par in chap 4

[4-9]

太陽系やその外の宇宙に関する我々の知識は増え続けている。その一部は直接観測することで得られるが、ほとんどは我々の感覚を拡張し補助するために開発されてきた観測装置を使って得られたものである。電波望遠鏡やX線望遠鏡は、宇宙からくる非常に広い範囲の情報を読み取ることができる。コンピュータによって、ますます複雑になっている重力で結合した系や核反応の計算を行い、データのパターンを見つけたり理論の帰結を導いたりすることが可能になった。宇宙探査機は、太陽系内の遠くの惑星から詳細な写真やデータを送ってくる。アトムスマッシャーと呼ばれる巨大な加速器によって、初期宇宙の状態を再現したり、原子内部の働きを調べることができる。

[4-10]

我々が宇宙について知っていると信じていることのほとんどは、これらの観測装置を使って見ることのできる時空のごく薄い断面から推測したことである。星についての知識は、星から我々に届く光を解析した結果に基づいている。地球の内部についての知識は、地球の表面や表面に近い部分の観測や、表面より上を回っている衛星からの観測に基づいている。太陽や惑星の進化についての知識は、少数の星のサンプルからくる放射や惑星の外面的な特徴や物質のサンプル(例えば岩、隕石、月や、火星を削岩して集めたもの)を調べたり、それがどのようにして現在の形になったのか想像したりしてわかったことなのである。