11th - 13th par in chap 4

[4-11]
地球

我々は太陽から3番目にある近くにあるかなり小さな惑星に生きている。惑星系があるとはっきりわかっているのは太陽系だけである(似たような惑星系は宇宙には広く存在すると考えられているが)。すべての惑星や星と同じように、地球の形はほぼ球形である。これは地球を構成する物質が互いの引力によって中心に引きつけられるからである。ほとんどガスでできたずっと大きな木星型惑星とは違い、地球は大部分は岩でできており、表面の4分の3は相対的に薄い水の層で覆われており、さらに地球全体は薄い空気の層で包まれている。月や太陽の引力によって水面は盛り上がり、海岸に1日に2回の満ち潮を引き起こす。似たような盛り上がりは大気の層にも起きる。

(訳注:太陽系外惑星の存在がさまざまな間接的方法によって確認されるようになったのは90年代からです)

[4-12]

太陽系のさまざまな惑星や衛星の中で、我々の知っている限り、地球のみが生命を育むことができるようである。地球の質量による重力は十分大きく、大気を保持することを可能にしている。地球表面の物理的状況が変化したり、植物が進化したりした結果、大気の薄い膜は変化し、現在地球の生態系のために欠かせない要素となっている。大気の自然の成分の濃度が変化したり、新しい成分を加えたりすると、地球の生命システムに対して深刻な影響を及ぼす恐れがある。

[4-13]

地球の太陽からの距離が現在のものになっていることによって、生命を維持するのに十分な速さで太陽から届くエネルギーが確保されており、しかも水が沸騰したり生命に必要な分子が形成できなくなってしまうほどに速くはない。地球上に水は液体、固体、気体の形で存在する。これは惑星の中で得がたい事実である(他の惑星は太陽に近くて熱すぎるか、太陽から遠くて寒すぎるかどちらかである)。